メディア論は新しい学問
近年、大学などアカデミックな領域だけでなく、ビジネスの場においても注目されることが多くなったメディア論。今回は改めてその意味を紹介したいと思います。哲学や社会学に起源を持つこの学問は、学術書を当たっても専門的な説明が多く、理解が難しいと感じている人は少ないのではないでしょうか。
メディア論は、新しい学問領域であり、社会学や哲学のように制度化された学問ではなく、まだ発展途上です。故にここで記述する意味や定義も暫定的なものでしかありません。
広い意味でのメディア自体は、ほとんど人類が存在して以来、それに随伴して存在しています。具体的には、巫女やシャーマンといった存在が挙げられます。
そのメディアが、研究の対象になったのは、電話・蓄音機・ラジオなどに始まる、いわゆる「電子メディア」が登場するようになってからといわれています。こういったメディアを研究する学問領域である、マスコミュニケーション研究や、社会学、哲学など、さまざな領域から理論を参照し、メディア論は形作られていったのです。
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メディア論の意味
つまりメディア論の意味は、広い意味でいう「メディア」全般を研究する分野ということになります。また、この領域における第一人者であるマーシャルマクルーハンの著書、「メディア論」で展開された彼の考察を意味することもあります。近年注目されるようになったのは、マクルーハンのメディア論です。
彼は、メディアを単なる媒介物として捉えるのではなく、「身体の拡張」であるとし、メディア研究に大きな影響を与えました。
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メディア論の定義
前述したように、メディア論は発展途上の学問のため、明確な定義はありません。しかし敢えていうのであれば、メディア全般を研究する学問、もしくはマクルーハンの考察、前提に基づいた学問といえるでしょう。
メディア論に関連した学問
メディア論は、さまざまな学問をベースに発展してきました。それは哲学・社会学・社会哲学・心理学・言語学・文学・芸術・情報工学など多岐にわたります。また、影響を受けてきただけでなく、メディア論(特にマクルーハンの理論)は上記のような学問群の研究者が、自身の考察を展開するために参照されることもあります。
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メディア論の定義と意味は、「メディア全般を対象とする学問」
いかがでしたでしょうか。ここまで、メディア論の意味と定義、そして関連する学問領域について紹介してきました。
タイトルでも述べているように、メディア論は「メディア全般を対象とする学問領域」であるといえます。特にその中でも、マーシャルマクルーハンの理論はいま注目されています。