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分散型メディアとは?:メリットとデメリット、マネタイズ方法を解説

昨年あたりから目にすることが多くなった、「分散型メディア」。オウンドメディアやペイドメディアとともに、Web上における新たなマーケティングの手法として注目されていたこの分散型メディアだが、ここ数ヶ月の間あまり取り上げられることが少なくなったような気がする。

今回は、そもそも分散型メディアって何?という定義の部分から、現在の動向について紹介していく。

そもそも分散型メディアとは?

分散型メディアが従来のWebメディアと大きく異なる点は、FacebookTwitterといったソーシャルプラットフォームへの依存度だ。オウンドメディアやバイラルメディアといわれるサイトは、自分のページを持ち、そこにすべてのコンテンツを集約させている。しかし、分散型メディアの場合、コンテンツをディストリビュートする先はソーシャルプラットフォームになる。サイトとしての実態はない、というのが分散型メディアのユニークな点なのである。故にユーザーは、リンク先のWebサイトに飛ぶ必要なく、各ソーシャルメディア上でそのまま記事や動画を閲覧することができるのだ。

分散型メディアのメリット:サイト運営の必要なし

つまり、従来のメディアのように、検索トラフィックを集めるためのキーワードマーケティングといったグロースにかかるコストや工数がほとんどかからない、というのが分散型メディアを活用するメリットといえる 。つまり、その分の工数やコストはクリエイティブ制作に当てることができるのだ。

分散型メディアのデメリット:プラットフォームに左右され安い

前述したように、分散型メディアはソーシャルメディアに直接コンテンツを配信する。そのため、ソーシャルメディア毎のコンテンツ表示に関するアルゴリズムやシステムに依存している。例えば、Facebookのフィードにどのようなコンテンツが優先的に表示されるか、そのアルゴリズムに変更があった場合、大きな影響を受けてしまう。

先日話題になったFacebookのフィード変更も(企業が配信するコンテンツよりも友達からのエンゲージメントが高い投稿を優先的にフィードに表示するという変更に踏み切った)分散型メディアに大きな影響を及ぼすだろう。

動画や画像など、視覚的なコンテンツが多い

分散型メディアが提供するコンテンツに多いのは、動画や画像といった視覚的に訴えるものが多い。その理由として考えられるのは、サイトに誘導せずにプラットフォーム上で完結しなければならないため、情報を簡単に伝えなければならないからだであり、その点、画像や動画は瞬間的に多くの情報をユーザーに伝えることができる。

スポンサードコンテンツでマネタイズ

分散型メディアはコンテンツを掲載するサイトを持たない以上、従来のWebメディアのように記事広告やアドセンス経由の収益を得ることはできない。分散型メディアの多くは、企業から広告予算をしてお金をもらい、ブランディングなどのためのコンテンツを制作し、配信することでマネタイズを行なっているのだ。

分散型メディアの事例3つ

Kurashiru(クラシル)

Kurashiruは、dely株式会社が運営する国内最大級の料理動画メディア。「1日3回幸せを届ける」をテーマに、わかりやすいレシピ動画をFacebookを中心に配信している。クラシルはサイトを持っているため、例としては適切ではないかもしれないが、プラットフォームに直接コンテンツを提供している点では分散型メディアを理解するのに役に立つと思う。

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ONE MEDIA

次に紹介するのはONE MEDIA。このメディアは、独自のビジュアルストーリーテリングで、伝えたいメッセージを動画コンテンツ化。毎日の動画ディストリビューション・視聴データの分析・クリエイティブの企画から製作、その全てを自社で一貫して行い、独自の価値を持つ動画コンテンツを届けている。

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 Videlicio.us(ビデリシャス)

ビデリシャスは、フジテレビ(フジテレビジョン)が運営している料理動画メディア。料理のレシピ、旅行関係の動画など、「食」を中心にしたライフスタイルコンテンツを配信している。調理器具や食料品メーカー、出版社とも積極的にコラボレーションをし、マネタイズをしているようだ。

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海外ではFacebookアルゴリズム変更が大きく影響

分散型メディアの抱える問題として、プラットフォームへの依存があるが、海外(特にアメリカやイギリス)ではFacebookへの依存度が高く、先日のフィード変更は大きく影響しているようだ。日本においては、おそらくそこまでFacebookへの依存度は高くないと思われるので、まだその影響は未知数だが、まだまだマーケティング施策として不確定な部分が多い分散型メディア。今後の動きに注目だ。