こっそりメディア論

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トリプルメディアマーケティングとは?成功の秘訣と事例を紹介

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トリプルメディアマーケティングというマーケティング手法をご存知でしょうか。なんとなく聞いたことがあるけど、正直今更聞けないよ…という方のために、今回はトリプルメディアマーケティングの定義と成功の秘訣、そして事例を紹介していきます。

トリプルメディアマーケティングの定義は?

トリプルメディアマーケティングは、2009年に日本アドバタイザーズ協会web広告研究会が提唱した、「オウンドメディア」(owned media)「アーンドメディア」(earned media)「ペイドメディア」(paid media)、この3つを効果的に活用するフレームワークのこと。これらのメディアはそれぞれ独立しており、異なる役割を持っています。

オウンドメディア=既存顧客とのコミュニケーション

オウンドメディアは企業自らが管理し、運用するメディア(webやメールマガジンが多い)。既存顧客とのコミュニケーションやエンゲージメントの向上に向いています。掲載するためのコンテンツなどは自社で制作することが多いため、コントロールし易いのが特徴です。

アーンドメディア=顧客視点での情報拡散に最適

アーンドメディアは、ブログやSNSを活用して、ユーザーからの信頼や評判を得るためのメディアです。低コストを施策を実行できるため、ハードルは低いといえるでしょう。ただ、注意すべきは最終的な目的と計測体制の構築がしっかりできていないと、無駄に終わってしまうため要注意です。

ペイドメディア=新規顧客へのアプローチ

ペイド広告はその名の通り、広告費を支払って配信するタイプの広告で、マス広告やリスティング、SNS広告が含まれます。ペイド広告は、新規や潜在的な顧客にリーチするのに向いており、最も即効性があり効果的です。

しかし、資金がかかる分ハードルが高いのと、初期の設計がしっかりできていないと無駄なコストを投入することになりかねないので注意が必要です。

トリプルメディアマーケティングを成功させるコツとは?

では、トリプルメディアマーケティングを成功させるためには、どういったコツを押さえておけばいいのでしょうか。最も重要なのは、3つを連携させた施策設計を最初の段階で設計することです。

また、どれかひとつ単独で運用したとしても意味がありません。オウンドメディア、アーンドメディア、ペイドメディアの3つは、合わせて活用してこそ効果を発揮します。

トリプルメディアマーケティングの成功事例

(参考:10 ways technology will change travel by 2020 - Matador Network)

ここでは、トリプルメディアマーケティングの成功事例を紹介します。 世界的に有名なIT企業インテルは、ペイドメディア、オウンドメディア、アーンドメディアの3つを連携させて、施策を成功に導きました。

インテル社はまず、ソーシャルメディアで多くのフォロワーを持つインフルエンサーに、インテルのオウンドメディア上でのコンテンツ制作を依頼。それと合わせて、オウンドメディア上のコンテンツは、ブランドメッセージや製品に合わせたものを発信し、ペイドメディアに寄稿したコンテンツも、インフルエンサーであるコンテンツ制作者のソーシャルネットワークで拡散しました。更にソーシャルメディアやペイドメディアからの誘導は、ブランドのオウンドメディア(ブログ)やソーシャルメディアFacebookTwitterYouTubeなど)に直接集約することで、3者を効果的に活用することに成功したのです。

参考:[Report] The Converged Media Imperative: How Brands Must Combine Paid, Owned & Earned Media, by Rebecca Lieb and Jeremiah Owyang

ヴァルター・ベンヤミンの生い立ちと、アウラをざっくり解説する

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メディア論の話をする上で欠かせない思想家は、マクルーハンだけではありません。今回紹介するヴァルター・ベンヤミンも多くのメディア論者に影響を与えています。彼はドイツの文芸批評家、哲学者、哲学者、思想家、翻訳家として知られています。代表的な、著作は「複製技術時代の芸術」や「パサージュ論」が挙げられます。今回はそんなベンヤミンが、どのような思想を展開していたのか、ざっくり解説していきます。 

ヴオルターベンヤミンの出自は?

ヴォルター・ベンヤミンは、1892年7月15日にベルリンに生まれました。彼は裕福な家庭の出身で、幸福な少年時代を送っていたといわれています。その後、フライブルク大学に入学した後、ベルリン大学に移籍。さらにその2年後ミュンヘン大学へ移籍。その後もヨーロッパ各地を転々としていたようです。

略年譜[編集]

1892年、エミール・ベンヤミンとパウリーネ(旧姓シェーンフリース)の長男としてベルリンに生まれる。

1912年フライブルク大学に入学。

1913年ベルリン大学に移籍。

1915年、ゲルショム・ショーレムと知り合う。ミュンヘン大学へ移籍する。

1916年、「言語一般および人間の言語について」を執筆。

1917年、ドーラ・ゾフィー・ケルナーと結婚。スイスへ移住し、ベルン大学へ移籍。

1918年、長男シュテファン生まれる。エルンスト・ブロッホと知り合う。

1919年、学位論文「ドイツーロマン主義における芸術批評の概念」によってベルン大学より博士号を受ける。

1920年、ベルリンに戻り「ドイツーロマン主義の芸術批評の概念」を刊行。

1921年、クレーの版画「新しい天使」を入手。「暴力批判論」を発表。「翻訳者の使命」を執筆。

1922年、「ゲーテの「親和力」について」を執筆。

1923年アドルノ、クラカウアーと知り合う。ボードレールの詩集「巴里風景」の翻訳を出版。

1924年カプリ島に滞在中、アーシャ・ラツィスと知り合う。「ドイツ悲劇の根源」を執筆。「ゲーテの「親和力」について」を発表。

1925年、「ドイツ悲劇の根源」を教授資格申請論文として、フランクフルト大学に提出するが拒否される。秋にスペインとイタリアを旅行し、ラトビアのリガでアーシャ・ラツィスに再会。プルーストの「失われた時を求めて」の翻訳を始める

1926年、パリに旅行する。「一方通行路」の一部を執筆。父、死去する。マルセイユに旅行。モスクワに旅行し、アーシャ・ラツィスに会う。

1927年プルースト「花咲く乙女たちのかげに」の翻訳を出版。パリに旅行しパサージュの研究を始める。

1928年、「ドイツ悲劇の根源」「一方通行路」を出版。ショーレムよりエルサレム大学に招聘される。年末からアーシャ・ラツィスと同棲する。

1929年、妻ドーラとの離婚訴訟を始める。ブレヒトと知り合う。

1929年と1932年に少年少女向けのラジオ番組に出演した。

1930年、年頭、パリ滞在。3月離婚が成立する。8月、北極圏旅行。11月母、死去する。ヘッセルとの共訳でプルースト「ゲルマントの方へ」刊行。

1931年、「カール・クラウス」「写真小史」「破壊的性格」等を発表。

1932年、2月、3月にフランクフルト放送局で、放送劇が放送される。4月から7月ごろまで、イビサに滞在。ひきつづきイタリア旅行。

1933年、3月中旬パリへ亡命。社会学研究所の紀要に執筆協力を開始。4月から半年ほど、イビサ島に滞在。10月、パリへ戻る。

1934年、「生産者としての作家」について講演。6月から10月、デンマークのフィーン島スヴェンボルのブレヒトのもとに滞在。11月から翌年4月までイタリアのサン・レモの元妻ドーラのもとに滞在。

1935年、4月、パリに戻る。5月、「パリー19世紀の首都」。10月、「複製技術時代における芸術作品」。

1936年、スイスで「ドイツの人びと」刊行(デートレフ・ホルツ名義で)。7月から9月、スヴェンボル滞在。

1937年、7月から8月までサン・レモ滞在。年末から翌年頭までサン・レモ滞在。「エードゥアルト・フックスー収集家と歴史家」など発表。

1938年、6月から10月までスヴェンボルに滞在。「ボードレールにおける第二帝政期のパリ」を書き上げる。

1939年、大戦開始間際だというのにパリに留まり続ける。「叙事詩的演劇とはなにか」「ブレヒトの詩への注釈」「ボードレールのいくつかのモティーフについて」など。9月から11月、開戦にともない敵国人であるベンヤミンはヌヴェール郊外の収容所に入れられる。

1940年、春、「歴史の概念について」執筆。パリを陥落直前に逃れてルルドへ向かう。8月はじめ非占領地域のマルセイユへ移る。アメリカへの渡航を企てるも出国ビザが下りず、非合法に徒歩でスペインへ入ろうとする。9月26日、スペインに入国しようとするが、ポルボウで入国を拒否され、大量のモルヒネを飲んで自殺を計り、翌日死去する。

ベンヤミンの提唱した主要概念:「アウラ

アウラとは、もともとギリシャ語で「空気」「微風」を意味し、天女の頭上で風に揺れる布によって表象されていました。中世には、このイメージが原型になって霊感のある人は頭上の光輪や身体から放射する輝かしい色としてアウラを見ることができると考えられるようになり、さらには神秘思想のなかで人体に内在する霊的能力としても探求されました。

こうした歴史的背景をもつ概念を、ヴァルター・ベンヤミンは芸術作品にそもそも付与されていた一回性、宗教的な儀式性を意味する概念へと転用しました。ヴァルター・ベンヤミンの考えでは、芸術作品はそのアウラ的機能によって、見る者を共同体の根源的な意味へといざなってきました。

アウラ」が生まれた背景

アウラという概念が生まれた背景は、写真や映画に至る機械的な複製技術の発達がありました。写真の登場以降、芸術の複製化が可能になることで、芸術作品がこうした根源的な意味と結びついていくことが困難になり、見る者と作品のアウラとの関係が崩壊していくと考えました。ヴァルター・ベンヤミンはこのような時代の流れを資本主義的な文化生産システムが、文化や芸術表現の領域へも拡大していった現れとしてもとらえながらも、なおその中に独占資本による大衆操作という一面的な把握には還元できない多元的な可能性を見出していたのです。

メディア(映画や写真といった芸術作品)をイデオロギーの闘争の場として捉えた彼の思想は、その後のメディア批評やメディア論に多大な影響をもたらしたのです。

ベンヤミンの代表的な著書

「複製技術時代の芸術」 

ベンヤミンの著作の中でも、最も広く知られているのが、この「複製技術時代の芸術」です。彼の提唱した概念「アウラ」はこの著作で初めて使われています。前述したように、写真や映画といった技術が発展によるメディアの在り方の変容をベンヤミン独自の視点で捉えています。

複製技術時代の芸術 (晶文社クラシックス)

複製技術時代の芸術 (晶文社クラシックス)

 
 「写真小史」 

「複製技術時代の芸術」と同じ文脈で論が展開されていますが、こちらは写真にフォーカスを当てた話が中心になります。写真の歴史や、当時の消費のされ方などに関しても記載があり、純粋に写真について学びたいという方にもおすすめです。

図説 写真小史 (ちくま学芸文庫)

図説 写真小史 (ちくま学芸文庫)

 
「パサージュ論」

「パサージュ論」は、1927年から29年、途中中断を挟んで34年からベンヤミンが死にいたる40年までのあいだに取り込まれ、膨大な引用とそれに対する注釈、や彼自身の考察からなる断片群。アウラとは異なる「パサージュ」という概念を中心に論が展開されています。

パサージュ論 (岩波現代文庫)

パサージュ論 (岩波現代文庫)

 

MERYが11月21日に復活!SNSの反応は?

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10月27日、DeNA小学館が共同出資している株式会社MERYは11月21日より、2016年の一連の騒動により、一時的に閉鎖に追い込まれたキュレーションメディア、MERYを再開すると発表した。

mery.co.jp

MERY再開までの経緯

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同社が運営するキュレーションメディア、「MERY」は元々株式会社ペロリが運営しており女性向けの美容やアパレル関連のノウハウ記事を配信し、急成長を遂げていた。2014年にはDeNAに事業売却を行い、ペロリは子会社化。2016年までの月間ユニークユーザー数は2000万を超え、女性ユーザーを中心に多くの支持を得ていた。

しかし、2016年12月に、同じくDeNAが運営するキュレーションメディア「Welq」の掲載内容に問題があったとして、同社は当時運営していたメディアの運営を停止。MERYもその際に閉鎖された。

MERYは実はファンが多かった?

コピぺ問題や、低コストで外注された質の低い記事掲載していたこと、また、医療といった情報の信憑性が問われる領域で不適切なコンテンツの提供を行っていたとして、Welqを中心に当時DeNAが運営していたメディアの多くは多方面からバッシングを受けた。同じくMERYもその渦中にあったわけだが、閉鎖された他のキュレーションメディアに比べ、MERYは実は固定のファンが多かった。実際にそれを裏付けるように、ネット上にはこんな記事が。

kawaii-osusume-app-mery.hatenablog.com

ファンが多いということは、それだけマネタイズの可能性があるということなので、DeNAもここはこのチャンスを簡単に手放すわけにはいかなかったのだろう。信頼性の回復のために、コンテンツメーカーの老舗である大手出版社小学館と協力し、記事の制作・監修体制を強化した上でMERYの再開に踏み切った。

SNSの反応

今回のMERY復活を受けて、SNS上では様々な意見が出ている。ここではTwitterとNews Picsを中心に、その反応を見ていく。

多くのユーザーが復活に期待、しかし厳しい意見も・・・

このように好意的な投稿が多く見られた。しかし、その一方で運営体制が大きく変わることで、今までのMERYとは異なるメディアになるのではないか?という不安の声もあるようだ。僕としては、今後web媒体にも雑誌レベルのコンテンツがバンバン出てくるいいきっかけになるのではと期待している。今後も要注目。

キュレーションメディアとは?最新動向と押さえておくべきサイト10選

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DeNa騒動以降、注目を集めているキュレーションメディア

昨年の12月、株式会社DeNaの運営していたメディア「Welq」や「MERY」を初めとしたキュレーションメディアが問題になったことは記憶に新しい。あの一件以降、DeNaはもちろんのこと、キュレーションメディアを運営していた企業は、記事の精査から削除、そして一次情報の追加といったリライトといった対応作業に追われていた。

騒動は一旦収束したかのように見えるが、「Welqショック」と言われる今回の騒動は、それまでインターネットメディア業界が孕んでいた問題を浮き彫りにした。(著作権の問題や質よりも広告収益を優先したコンテンツなど)

web編集者として一度一連の騒動やキュレーションメディアに関して一度はその概要をまとめ、自分の考えを持っておきたいと考え、今回はそんなキュレーションメディアに関して書いていこうと思う。

キュレーションメディアの定義は?

キュレーションメディアの定義としては、特定の領域に関して特化した情報を集約・取捨選択し、配信するメディアというのが一般的なのではないだろうか。また、キュレーションメディアが発信するコンテンツの多くが一次情報ではなく、既にインターネットや雑誌などで取り上げられているような既出のものであることが多く、前述したDeNa騒動が起きた際も、コピペ問題が大きくフォーカスされていた。

キュレーション=情報を収集しまとめること

では、そもそも「キュレーション」とはどういった意味を持つ言葉なのだろうか。辞書横断検索サービス「コトバンク」では下記のように定義されている。

IT用語としては、インターネット上の情報を収集しまとめること。または収集した情報を分類し、つなぎ合わせて新しい価値を持たせて共有することを言う。キュレーションを行う人はキュレーターと呼ばれる。

kotobank.jp

上記からも分かるとおり、「キュレーション」という行為は、何かを新しく生み出すというよりは既出の情報をまとめる行為のことを言う。また、その行為を行う人のことをキュレーターというらしい。

分かりやすい例は「NAVERまとめ」

こういった定義からキュレーションメディアの定義を考える上で一番分かりやすい例が、LINE株式会社が提供するサービス「NAVERまとめ」ではないだろうか。NAVERまとめは、ユーザーがキュレーターとして、インターネット上の情報をまとめ、作成したページの流入数に応じて報酬が支払われるというシステムである。サイトパワーはかなり強く、検索上位に表示されるコンテンツも多い。

「Yahoo!ニュース」や「スマートニュース」、「グノシー」、「ニュースピックス」はキュレーションプラットフォーム

マーケティング担当者向けのメディア、ferretでは「Yahoo!ニュース」、「スマートニュース」や「グノシー」といったサービスがキュレーションメディアとして紹介されているが、個人的見解においては、これらのメディアはキュレーションメディアというよりは、プラットフォーム的な要素が強いように思う。これらのサービスは、外部のメディアからコンテンツを丸ごと買い、ユーザーにとって最適な方法で配信をしているのであって、キュレーション的な要素はほぼないからだ。 

ferret-plus.com

キュレーションメディアのマネタイズ方は?

次に、キュレーションメディアのマネタイズ方に関して考察していく。キュレーションメディアのマネタイズ方として考えられるのは、大きく分けて①アドネットワークによる広告収益、②マイクロペイメントなどのコンテンツの有料課金による収益化、③他社への送客、④ECによる収益の4つである。中にはこれらの手法を戦略的に組み合わせて、マネタイズを行っているメディアもある。

①アドネットワークによる広告収益

google adesenceやYahoo! Publisher Network、そしてeBay AdContextといったアドネットワークサービスによる収益がこれに当たる。参入障壁は低く、一定の流入数があれば、ブロガーでも申請さえすれば導入できる。CPC課金やCPM課金といった形で、広告収益を得ることができるが、短歌は非常に安いため、これだけで収益化に成功しているキュレーションメディアは殆ど見られない。

②マイクロペイメントなどのコンテンツの有料課金による収益化 

次に挙げるのが、コンテンツの有料課金モデルだ。近年ではマイクロペイメントというわれるモデルが米国を中心とした海外で注目を集めている。これは、一記事ごとに少額で課金をすることにより、ユーザーの有料コンテンツへの課金ハードルを下げるというもの。そもそもインターネット上のコンテン ツは無料であることが基本なので、こういったコンテンツの有料化が一般化すれば、大きな変化になるだろう。 

③他社への送客

3つ目に挙げるのが他社への送客である。これは、アフィリエイトのように、サイトに訪れたユーザーに何らかの行動(媒体への登録や商品の購入、イベントへのエントリーなど)を起こさせ、それをコンバージョンとして成果報酬を得る収益モデル。株式会社じげんが運営する「転職EX」をはじめとしたEXシリーズがこれに当たる。

④ECによる収益

4つ目は、物品の購買をコンバージョンポイントとして収益を得るモデルである。③にも言えることだが、アフィリエイトに近しい要素を持っており、コンテンツを製作する上では、単純にトラフィックを集めれば言い訳ではなく、そこから商品の購買にまで至るまでの導線を設計することが重要である。

2017年現在も、一部のキュレーションメディアへの風当たりは強い

キュレーションメディアのマネタイズ方に関して紹介したところで、次に2017年のキュレーションメディア界隈の最新動向を見ていこう。DeNaの騒動以降、様々な議論を巻き起こしてきたキュレーションメディアだが、半年以上経った今でも、評判の悪さは相変わらずだ。

とはいえ、多くの人が利用しているのも事実。日々のちょっとした情報収集などにはキュレーションメディアを活用している人は多数いるはずである。

そんな中、DeNa小学館と共同で「MARY」復活を目指すと宣言

SNSやネット上にはまだまだ批判的な意見は見られるが、そんな中今年8月にDeNaはかつて運営していたキュレーションメディア「MARY」の運営を大手出版 社である小学館と共同で復活させると発表した。コンテンツ力を持つ小学館の手を借りることで、コピペや情報の正確さなど、コンテンツの質への懸念を払拭するのがDeNaの狙いと見られる。

押さえておくべきサイト10選

次に、現存しているキュレーションメディアから代表的なものをご紹介。

NAVERまとめ

前述した通り、代表的なキュレーションメディア。エンタメ、時々、ライフスタイルなどありとあらゆるジャンルの領域の情報を取り扱っています。

matome.naver.jp

②nanapi

2007年に設立。キュレーションメディアが一般的に認知される前から運営されていた先駆け的な存在で生活に関するノウハウや情報を幅広く掲載。

nanapi.jp

mamari

子育てに関する情報を配信しているメディア。同領域の先駆者的な存在で、社内には実際に子育て中の主婦ライターが所属していたり、ユーザー目線に立つといことに拘りを持っている。

mamari.jp

④retrip

旅行やお出かけに関する情報を配信しているメディア。ユーザーがコンテンツを編集、発信できる機能は健在。

retrip.jp

⑤antenna

女性向けファッション・グルメ情報に強みを持っており、バイラルメディア的要素もあり、良質なコンテンツを配信している。

antenna.jp

ハッカドール

アプリ・WEB・アニメに関する情報を配信。DeNaが運営しているサイト。

hackadoll.com

⑦spotlight

サイバーエージェントが運営。一連の騒動が起きた際には批判も多数あった。バイラルメディア的要素が強い。

spotlight-media.jp

⑧All about

キュレーターとして、その分野の専門家を据えておりコンテンツの質や信用性は高い。カバーしている領域も広い。

allabout.co.jp

⑨キャリアパーク

キャリア領域に特化したキュレーションメディア。最近では、リクナビマイナビといったプラットフォーム的要素が強くなっている。SEOがかなり強い。

careerpark.jp

キナリノ

デザインやコンテンツの質は相当。ファッションや雑貨、インテリアといった領域に特化しているため、女性ユーザーが多い。

kinarino.jp

オリジナリティと情報の正確性の担保が生き残るための鍵

DeNaの騒動を受けて、多くのキュレーションメディアが閉鎖に追い込まれた。今後も、しばらくはキュレーションメディアへの世間の目は、以前よりも厳しくなることは間違いないだろう。そんな中、メディアとしてファンを増やしつつしっかり収益化するためには目先のトラフィック増加のためのコンテンツではなく、中長期的な目線でユーザーの視点に立ったコンテンツ作りが大切になってくるのだと思う。

 

SNSコンサルタント/web編集者、石井リナが個人的に要注目だと思う3つの理由

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web業界で最近気になっている子がいる。SNSコンサルタント、そしてwebメディア「COMPASS」の編集長を務める石井リナだ。その愛くるしいルックスとは裏腹に、SNS(特にInstagram)を活用したマーケティングには精通した人物として知られ、Advertimesでも連載を持つほど。

www.advertimes.com

平成生まれのデジタルネイティブ世代

彼女の生まれは平成2年で、今年で27歳になる年齢だ。新卒で大手広告代理店オプトに入社し、インターネット広告のコンサルタントや営業を経て、企業のSNSマーケティング支援を行う。また、同時にSNS特化メディア「kakeru」で10~20代向けのコンテンツを作成するなど、ライター業にも携わっていたらしい。書籍も出しており、Instagramを活用したマーケティングノウハウについて書いている。

www.amazon.co.jp

現在はwebメディア「COMPASS」の編集長を務める

現在はリアルイベントにおけるSNSプロモーション事業を展開するSnSnapでお運度メディア「COMPASS」の編集長を勤めている。国内外の最新のマーケティング事例やインタビュー記事、特集記事などを中心に配信している。

石井リナが個人的に注目な理由3つ

理由1:SNS×リアルイベントという観点が面白い

僕が知る限り、SNSプロモーションの成功事例や細かいノウハウを掲載したメディアは多数ある。ただ、彼女が手がけるCOMPASSのような、リアルイベントという観点もコアコンセプトとして持つメディアは今までなかったのではないだろうか。まだ、「なんでこんな記事載せるんだ?」っていうようなブレも多少感じることはあるけど、基本的にどれも観点が面白くて良記事だと思う。 

理由2:女性のキャリアを考える上で良いロールモデル

女性の働き方を考えていく上で、彼女の働き方はとてもバランスがいいのではないかなと思っている。彼女のインスタを見ると、よくわからないけどとにかくリア充感がすごい。海外旅行の写真や美味しそうな料理の写真がズラリ。とにかく、キラキラしている。いわゆる「ザ・キャリア・ウーマン」というわけではないんだけれど、仕事をしっかりして楽しんでいるの伝わってくる。

www.instagram.com

 

2017年、アメリカの若者に最も使われているSNSはアレだった

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FacebookTwitterInstagramの発祥地、SNSの本場であるアメリカ。現地の若者の間ではどのSNSが人気なのか。ふと知りたくなったので調べてみましたー。

米国の若者に最も人気のあるSNSは「Snaptchat」

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米国のwebメディア「statista」によると、今年若者が最も使っているSNSは、Snaptchatだそう。日本国内だとそこまで人気がないSnaptchatですが、米国では非常に人気があるようです。ちなみに上位5つはこんな感じ。

1位:Snapchat

2位:Facebook

3位:Instagram

4位:Twitter

5位:Pinterest

www.statista.com

消えちゃうメッセンジャーアプリ「Snapchat」

Snapchatは、Instagramと同じように画像投稿型のSNSInstagramとの大きな違いは、動画や画像の閲覧者を身近な人のみに限定できること、また閲覧時間が限られていることです。InstagramのStory機能に近い感じですね。 一度投稿して消えた動画や画像は二度と見ることができないので、しばしば「消えちゃうメッセンジャーアプリ」として紹介されています。

消えてしまうからこそ、”リアル”を感じることができるのが人気の理由

インスタグラムのように一度投稿した動画や写真がいつまでも残ることはなく、”今”その瞬間を切り取り、共有する。見られる期間は決まってるか逆にそこにリアルを感じることがきるのがスナップチャットの人気の理由だそう。また、多くのSNSと異なり「いいね!」がないため、いいね!の獲得数に固執する必要もありません。

投稿したテキストや写真・動画を”拡散”させることでつながりを生み出せることが、SNSの特徴といえる中、SnapchatはよりクローズドなSNSといえるでしょう。

日本で人気なのは言うまでもなくLINE

一方日本で人気があるのは、みなさんご存知LINEです。続いてTwitterFacebookは近年若年層のユーザー離れがさけばれてますが、Twitterはまだ健在のようです。

find-model.jp

 Snapchatが日本で流行らないのは「SNOW」と「LINE」の存在が大きい

 では、なぜ日本ではSnapchatが流行らないのか。その理由を、株式会社WAVESTの松村淳平さんあるイベントでこう話しています。

Snapchatは日本で流行らないと思いますね。日本は独特なマーケットで、チャットをしたければLINEがあるし、顔の加工をしたければSNOWがある。さらには時限性の投稿をするためのツールとしてInstagram Storiesも出てきた。これだけのツールがあるので、あまりSnapchatをやる理由がないんじゃないかな、と思います

<引用元>

Snapchat、インスタ、SNOWーー日本で流行る “消える”系コンテンツは? | HRナビ by リクルート

前述したように、Snapchatは動画や画像を通じてコミュニケーションを行うメッセンジャーアプリとしての機能を持っています。米国の若者は、周囲とコミュニケーションを取るためのツールとしてSnapchatを愛用しているとすれば、日本にはすでにLINEやSNOWがあるため、リプレイスは難しいというのが松村さんの見解のようです。

「ライター」と「編集者」の違いってイマイチよく分からないという人へ。

編集者とライターの棲み分けって曖昧

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編集者とライター、どちらも紙、webに限らずコンテンツを作成する上で重要な役割を担っています。でも、周りから見ていると(特に業界未経験の方)、じゃあ具体的には何が違うの?って言われた時、そんなにパット答えられる人はいないんじゃないかと思うんです。僕も、今の会社にはライターとして入社したんですが、蓋を開けてみるとライティング業務だけでなく、編集業務的なこともやるし、結構その辺て紙かwebだけでなく、企業毎に認識が違っていたりするんですよね。

編集者は企画立案やアイディアを考える人

編集者というと、一般的には雑誌や書籍あるいはwebコンテンツを企画し、予算取り、進行管理、納品までを行うポジションです。つまり、実際に作る側ではなくて、企画を練る立場にいるのが編集者です。実際に製作を行うライターやデザイナー、カメラマンといった方々のディレクションを行うポジションといえます。 

ライターは企画を形にする人

一方ライターはというと、編集者が考えた企画を形にしていく立場です。具体的には取材やライティング、といった業務が挙げられます。ただ、ブロガーやフリーランスのライターの方などは、編集者と同じように企画も行うケースも多いようです。あとは、それだけじゃなくてベンチャーや中小企業なんかだと多いですね。僕の父は、小さな出版者で編集長として働いていたんですが、退職する直前まで自分で取材にもいくしライティングもしていました。ただ、もちろん大手企業なんかだと、そこの棲み分けがしっかりしていることが多いのではないでしょうか。 

編集者とライターでは関わる業務工程が異なる

編集者とライターの違いは、関わる業務工程が異なるということです。前述したように、編集者は企画立案から予算取りといった上流工程がメインの仕事。一方、ライターはその企画を、編集者の指示の元実際に形にする仕事です。

 

編集者、ライターそれぞれの適性は?

では、編集者とライターそれぞれどんな人が向いているのでしょうか。News Picsの編集長を務める佐々木氏はあるイベントでこんな話をしていたそうです。

 「編集者に向いている人というのは、良いところを見つけるのが得意な人、ライターに向いている人は、悪いところや胡散臭いといころを見つけるのが得意な人」

編集者に向いている人と、ライターに向いている人の違いは? | Fashionsnap.com

編集者は企画力やアイディア力が大事であると同時に、ライターが執筆した記事を俯瞰してより良いものにしていく力が求められます。そう考えると、この佐々木氏の言うことも頷けますね。

ライターは逆に編集者の企画やアイディアに穴がないかどうか、読者が求めているものなのかを判断する力も求められます。「編集者は上流工程に関わることが多い」と書きましたが、それは決してライターは編集者の指示に従わなければいけないというわけではなく、ライターも時には編集者に対して意見したり駄目出しをすることで、コンテンツを良いいものにしていくよう努めなくてはなりません。つまり、編集者とライターは相互補完関係にあるといえます。

最後に

佐々木氏の言うことは非常に納得なんですが、個人的にはライターにも編集者にも共通して求められている、そして今後益々求められるであろう要素があると思っています。それは「ビジネス感覚」です。例えば編集者の場合、ただ面白い企画、自分がやりたい企画を作るのは難しい世の中になってきています。出版不況がそのことを裏付けているだけでなく、アウトプットが数字として可視化されるwebがどんどん力を強めている以上、編集者は企業の利益に繋がるような企画作り、という視点を持つことが求められてきているような気がします。

それはライターも同じで、ただ原稿料を貰って書いていればいい、というわけではなく、定量的な成果(PVだったりCV数だったり)が求められる機会が今後益々増えるのではないでしょうか。